この記事でわかること
- ソフトのバージョンと表の形を伝える質問の作り方
- 関数の意味・数式の作り方・エラー・グラフを相談する方法
- 公式情報と小さな検算でAIの数式を確かめる手順
「統計の授業でExcelを使うけど、関数がまったく分からない」「#N/Aと出て、どこが悪いのか分からない」。Excelの課題は、つまずくと調べるだけで時間が過ぎてしまいます。
こういうとき、AIは頼れる先生役になります。ただし、答えの数式をもらって貼るだけでは、次の課題でまた同じところで止まります。この記事では、Excelの課題でAIに「分かるまで説明してもらう」使い方を紹介します。
AIに聞く前に:伝えるべき3つの情報
Excelの質問は、状況が伝わらないと的外れな答えが返ってきます。次の3つを必ず書きましょう。
- 使っているソフトとバージョン:Microsoft 365のExcel、Excel 2019、Googleスプレッドシートなど
- 表の形:どの列に何が入っているか、何行あるか
- やりたいこと:何を求めたいのか、結果をどのセルに出したいのか
ソフトやバージョンによって使える関数が違います。たとえば、表から値を探すXLOOKUP関数は、Microsoftの公式説明ではExcel 2016とExcel 2019で使用できないとされています。バージョンを伝えたうえで、提案された関数が実際に使えるかも確認してください。
表の中身を伝えるときは、実際のデータではなく、列の見出しと、架空の値に置き換えた数行のサンプルだけにしましょう。個人情報が入った表は、そのまま貼らないようにします。
使い方①:関数の意味を分解して説明してもらう
教科書や授業で出てきた数式が分からないときは、部分ごとに分解して説明してもらいます。
Excelの次の数式が何をしているのか、初心者向けに説明してください。数式を部分ごとに分けて、それぞれの役割を説明し、最後に全体で何を求めているかをまとめてください。
数式:=AVERAGEIF(B2:B31,”A組”,C2:C31)
この例は、B2:B31が「A組」の行に対応するC2:C31の数値の平均を求めます。空白は平均の対象外です(Microsoft:AVERAGEIF関数)。説明を読んだら、自分で条件を変えた数式を書いてみると、理解が定着します。
使い方②:数式は「作り方」から教えてもらう
やりたいことは分かっているのに数式が書けないときは、答えの数式だけでなく、考え方も一緒に聞きます。
Excel(Microsoft 365)を使っています。1行目は見出しで、A2:A101に学生番号、B2:B101にテストの点数が100人分入っています。60点以上の人数を求めたいです。どの関数を使えばよいか、なぜその関数なのかを説明してから、数式を教えてください。そのあと、同じ関数を使う練習問題を1問出してください。
この場合、条件に合うセルを数えるCOUNTIF関数を使い、=COUNTIF(B2:B101,”>=60″) のような数式になります。COUNTIFは指定した条件を満たすセルを数える関数です(Microsoftの公式説明)。練習問題で条件を変え、意味を説明できるか確かめてみましょう。
使い方③:エラーの原因を一緒に探す
#N/A、#VALUE!、#DIV/0! などのエラーが出たら、数式とエラー、表の状態をセットで伝えます。
Excelで次の数式を入れたら「#N/A」と表示されました。考えられる原因を可能性の高い順に挙げ、それぞれ確認する方法を教えてください。
数式:[ここに入力]
表の状態:[検索する値がどの列に、どんな形式で入っているか]
検索関数で#N/Aが出る場合は、まず検索範囲に一致する値があるかを確かめます(Microsoft:数式エラーの検出)。そのうえで、空白・データの形式・範囲の指定を点検します。AIの候補順を正しい診断順位とみなさず、エラーを非表示にするだけで終えないようにしましょう。
使い方④:グラフの選び方を相談する
レポートに入れるグラフの種類に迷ったら、何を伝えたいかを説明して相談します。
以下のデータで、[伝えたいこと。例:学年ごとのアルバイト時間の違い]を示したいです。どのグラフが適しているか、候補を2つ挙げて理由を説明してください。Excelでの作り方の手順も教えてください。
データの形:[列の見出しと数行のサンプル]
候補を考える出発点として、項目どうしの比較には棒グラフ、時系列には折れ線グラフ、合計を100%とする構成比には円グラフや帯グラフを検討できます。項目数や比較したい差に合わせて選び、軸・単位・対象を省かないようにします。
使うときの注意点
AIの数式は必ず自分の表で試す
AIが書いた数式が、そのまま正しく動くとは限りません。セル範囲がずれていたり、バージョンで使えない関数が入っていたりすることがあります。まず表のコピーや架空の少量データで試し、手計算した答えと比較しましょう。たとえば59・60・61点の3件なら、60点以上は2件です。境界値や空白を含む場合も確認し、見た目が妥当なだけで正しいと判断しないことが大切です。
課題の答えをそのまま出さない
課題でAIを使ってよいかは、授業のルールによって違います。使ってよい場合でも、数式の意味を説明できる状態にしておくことが大切です。ルールの確かめ方は大学の生成AIルールの確かめ方にまとめています。
統計の解釈は教科書で確認する
平均や相関係数を出すことはできても、その数字をどう読むかには注意が必要です。AIの解釈が授業で習った内容と合っているかは、教科書や授業資料で確かめてください。
まとめ
Excelの課題でAIを使うときは、「バージョンと表の形を伝える」「答えではなく考え方を聞く」「自分の表で試す」の3つがポイントです。次にエラーで手が止まったら、使い方③のプロンプトを試してみてください。
AIの基本的な使い方は、ChatGPTの活用ガイドやGeminiの活用ガイドも参考にしてください。



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