この記事でわかること
- Obsidianを無料で始めて保管庫を作る手順
- 授業ノートを内部リンクとデイリーノートで整理する方法
- AIと組み合わせるときの個人情報とプラグインの注意点
「授業のノート、ルーズリーフ、スマホのメモ、あちこちに散らばって見つからない」。そんな人に試してほしいのが、ノートアプリの「Obsidian(オブシディアン)」です。
Obsidianは、メモどうしをリンクでつなげて管理できるアプリです。ノートがすべて普通のテキストファイルとして自分のパソコンに保存されるので、AIに渡しやすいのも特長です。この記事では、インストールから最初の設定、授業ノートでの使い方、AIとの組み合わせ方までを紹介します。内容は2026年9月時点で、Obsidianの公式サイトとヘルプを見て確認したものです。
Obsidianは無料で使える
公式の料金ページでは、Obsidianは登録不要で、制限なく無料で使えると説明されています(Obsidian公式「Pricing」)。
有料なのは、複数の端末でノートを同期する「Sync」と、ノートをWebサイトとして公開する「Publish」などの追加サービスです。
- Sync:年払いで月4ドル、月払いで月5ドル
- Publish:年払いで月8ドル、月払いで月10ドル
学生や教員は、SyncとPublishが40%割引になる制度もあります。ただ、まずは無料のまま、1台のパソコンで使い始めれば十分です。
インストールの手順
Obsidianは、Windows、macOS、Linux、Android、iOSで使えます(Obsidianヘルプ(インストール))。
パソコン(Windows・Mac)の場合
- ブラウザでObsidianのダウンロードページを開く
- 自分のOS(Windows または macOS)の欄にある「Universal」をクリックしてダウンロードする
- Windowsはダウンロードしたファイルを開いてインストールする。Macはダウンロードしたアプリを「アプリケーション」フォルダにドラッグする
スマホの場合
iPhoneはApp Store、AndroidはGoogle Playで「Obsidian」を検索してインストールします。ダウンロードは、公式サイトか公式ストアからだけにしましょう。
最初の設定:保管庫を作って日本語にする
保管庫(ボルト)を作る
Obsidianでは、ノートを保存するフォルダのことを「保管庫(Vault)」と呼びます。初めて起動すると、保管庫を作る画面が出ます。「新しい保管庫を作成」の横にある「作成」を押し、名前(例:「大学ノート」)と保存場所を決めてもう一度「作成」を押せば完了です(Obsidianヘルプ(保管庫の作成))。
ノートは、保管庫の中にMarkdown形式のテキストファイルとして保存されます。保管庫はただのフォルダなので、ほかのアプリでファイルを開くこともできます(Obsidianヘルプ(データの保存方法))。
表示を日本語にする
表示言語は、「設定」→「一般」から変更できます。保管庫を作るときの画面でも選べます(Obsidianヘルプ「言語設定」)。
授業ノートでの使い方
① 1授業1ノートで作る
まずは、授業1回につき1つのノートを作るところから始めましょう。ファイル名は「2026-10-05 経済学入門 第3回」のように、日付と授業名を入れておくと並べたときに探しやすくなります。
② 大事な用語は[[ ]]でリンクする
Obsidianの一番の特長がリンクです。ノートの中で半角の左角括弧を2回入力すると、ほかのノートを選んでリンクを張れます(Obsidianヘルプ「内部リンク」)。
たとえば、授業ノートで「[[機会費用]]」とリンクしておくと、「機会費用」という用語のノートができます。別の授業で同じ用語が出てきたときもリンクしておけば、あとで用語のノートを開いたときに、どの授業で出てきたかをたどれます。
③ デイリーノートで「今日のメモ」をまとめる
「デイリーノート」は、Obsidianに最初から入っている機能(コアプラグイン)です。カレンダーのアイコンを押すと、今日の日付のノートが開きます(Obsidianヘルプ(デイリーノート))。その日に思いついたことや、課題の締め切りなどをひとまず書いておく場所として便利です。
AIと組み合わせるノート術
Obsidianのノートはただのテキストなので、中身をコピーしてそのままChatGPTやGemini、Claudeに貼れます。
授業ノートからテスト前の確認問題を作る
以下は私の授業ノートです。このノートの内容だけを使って、理解を確かめる短い記述問題を3問作ってください。答えは、私が回答するまで出さないでください。
ノート:[ここに貼り付け]
試験前の使い方は、AIを使った試験勉強の記事でも詳しく紹介しています。
ノートのテンプレートを一緒に考える
大学の授業ノートをObsidianで取ります。Markdownで使えるノートのテンプレートを作ってください。「授業名」「日付」「今日の要点(3行)」「分からなかったこと」「関連する用語」の欄を入れてください。
できたテンプレートを1つのノートに保存しておけば、毎回コピーして使えます。
複数のノートをまとめて読ませたいとき
授業ノートや資料をまとめてAIに読ませたいなら、NotebookLMのように資料を読み込めるツールと組み合わせる方法もあります(NotebookLMの活用ガイド)。
注意点:コミュニティプラグインは慎重に
Obsidianには、ユーザーが作った拡張機能「コミュニティプラグイン」がたくさんあり、中にはAIと連携するものもあります。ただし、公式ヘルプでは、コミュニティプラグインはパソコン上のファイルにアクセスしたり、インターネットに接続したりできると説明されています(Obsidianヘルプ(プラグインのセキュリティ))。
そのためObsidianは、最初は「制限モード」になっていて、コミュニティプラグインは動かない状態です。使うときは、「設定」→「コミュニティプラグイン」から制限モードをオフにします。入れるのは、作者や評判を確認して信頼できるものだけにしましょう。
AI連携のプラグインでは、ノートの内容が外部のAIサービスに送られることがあります。個人情報や、外部に出してはいけない授業資料が入った保管庫では特に注意してください。AIに入力した情報の扱いについては、AIの学習オフ設定ガイドにまとめています。
まとめ
Obsidianは無料で始められて、ノートが自分のパソコンにテキストで残るので、AIとも組み合わせやすいアプリです。まずはインストールして保管庫を作り、次の授業のノートを1つ書いてみてください。用語に[[ ]]をつけるだけで、ノートどうしのつながりが見えてきます。



コメント