この記事でわかること
- 経験を整理し、AIの質問で行動の理由を掘り下げる手順
- 複数の経験の共通点を、自分の言葉で強みにまとめる方法
- 性格の決めつけや個人情報の入力を避ける注意点
「自己分析をしようとしても、自分の強みが分からない」。そこでAIに「私の強みは何ですか?」と聞いてみても、返ってくるのは「コミュニケーション力」「粘り強さ」のような、誰にでも当てはまりそうな言葉ばかり。そんな経験はありませんか。
AIの回答だけで、あなたの経験や性格を正確に判断することはできません。自己分析で役に立つのは、AIに答えを出してもらうことではなく、AIに質問してもらって、自分の経験を掘り起こすことです。この記事では、そのための手順とプロンプトを紹介します。
ステップ1:経験を書き出す(うまくまとめなくていい)
まずは、大学に入ってからの経験を思いつくまま書き出します。サークル、アルバイト、授業、趣味、なんでもかまいません。成果がなくても、長く続けたことや、なぜか熱中したことも入れておきましょう。
- 何をしていたか
- どのくらいの期間続けたか
- 楽しかったこと、しんどかったこと
この時点では箇条書きで十分です。完璧なメモを作ろうとすると、手が止まってしまいます。
ステップ2:AIにインタビューしてもらう
書き出した経験の中から1つを選び、AIにインタビュアーになってもらいます。ポイントは、質問を1つずつにしてもらうことです。
あなたは就活生の自己分析を手伝うインタビュアーです。以下の経験について、私に質問を1つずつしてください。「なぜそうしたのか」「そのとき何を感じたか」「ほかの人とどこが違ったか」など、私の考え方や行動の理由が分かる質問を中心にしてください。私が答えたら、その答えをもとに次の質問をしてください。10問を目安に質問し、途中でも終了後でも私の強みや性格を断定しないでください。答えにない経験を推測で補わないでください。
経験:[ここに入力]
質問に答えているうちに、「そういえば、あのとき自分から提案したな」のように、忘れていた場面を思い出すことがあります。そこが自己分析の材料になります。
ステップ3:答えから共通点を見つけてもらう
いくつかの経験でインタビューを終えたら、答えを見比べて共通点を探してもらいます。
ここまでの私の回答を読んで、複数の経験に共通している考え方や行動のパターンを3つ挙げてください。それぞれ、根拠になった私の回答を引用してください。一般的な強みの言葉(「協調性」など)に当てはめるより、私の回答に出てきた言葉を使って表現してください。
「根拠を引用して」と頼むのがポイントです。引用された文が実際の自分の回答と一致するかも読み返し、根拠のない解釈が加わっていないかを確かめます。
ステップ4:自分で言葉にして、確かめる
共通点を見たら、最後は自分の言葉で「自分はこういう人だ」を一文で書いてみましょう。AIの表現をそのまま使う必要はありません。しっくりこなければ、書き直してかまいません。
私は自分の強みを「[一文]」だと考えました。ここまでの回答と比べて、この一文を支えるエピソードとして一番使えそうなものはどれですか。逆に、この一文と矛盾しそうな回答があれば指摘してください。
矛盾を指摘されたら、それは失敗ではありません。面接でも同じことを突っ込まれる可能性があるので、先に気づけてよかった点です。
自己分析をESや面接につなげる
自己分析で見つけた材料は、ESのエピソードメモにそのまま使えます。ESの書き方はESのAI添削で「自分の言葉」を残す使い方、面接の練習はAIで面接対策をする方法で紹介しています。
使うときの注意点
性格診断のように受け取らない
AIが挙げた共通点は、あなたが答えた内容から読み取ったものにすぎません。当たっていないと思ったら、遠慮なく否定してください。自己分析のゴールは、自分で納得できる言葉を見つけることです。
家族や友人の個人的な話は伏せる
経験を話していると、家族や友人のことも出てきます。名前は「友人A」のように置き換え、その人が特定されるような詳しい事情は入れないようにしましょう。設定の見直し方はAIに入力した情報の扱いと学習オフ設定で紹介しています。
人との対話もあわせて
AIとの対話は一人でも進められますが、友人やキャリアセンターの人に話してみると、自分では気づかなかった見え方をもらえることもあります。両方を使い分けるのがおすすめです。
まとめ
AIで自己分析をするなら、「強みを教えて」と聞くのではなく、AIに質問してもらい、自分の経験を掘り起こすのがコツです。まずは経験を1つ選んで、ステップ2のプロンプトで10問のインタビューを受けてみてください。



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